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ダイアリー・オブ・ザ・デッド!死の死。

ロメロも70近いらしい。90年代からの不遇の時代があったので新作が観れるのは
本当に嬉しい。老い先短いだろうから出来るだけ撮ってほしいものだ。

今回は最近流行のPOV方式とうたっているものの、そこらは全く関係ない。単なる
手持ちカメラのドラマくらいの印象だった(同じくドラマ色が強い「●REC」より)
「食人族」や「残酷大陸」に近い。
描きたいテーマに沿った設定だろう。主観映像の必要があったのだ。
そこがロメロ作品の素晴らしい理由だし、凡百のホラーどころかあらゆる映画ジャ
ンルからも飛び抜けてる部分だ。

「お前らこのまんまでいいのかよ?」

と、常に人類に警鐘を鳴らしているのだ。そのブレの無さが心地いい。高尚なもの
を観ている気がする。

「最近のヤングがUチューブ?やらやってっから映画がダメになるのだ!バカ
ヤロー!イッパツかましたるゾイ!」

ネット社会への問題定義が主題である。ゾンビもあんまし出てこないが、異常な
状況でもカメラを手放さない主人公こそが重要なのだ。
人物造形の巧みさもロメロ作品の素晴らしい点だ。ちょっとしたセリフやしぐさ
でキャラが立つ。感情移入しているからこそ、登場人物が死んだり甦ったりに
ハラハラするし悲しくもなる。ベン、ロジャー、ピーター、バブ、チョロ…
今作での最強の見せ場はツンボ老人のサミュエルだ。たぶん2~3分しか出て
ないが、そのインパクトはすさまじい!映画史に残る死にっぷりだ。
このシーンで現在のロメロは最強モードなのでは?と感じた。

皮肉なユーモアと誰も考えつかない残酷描写。自分がロメロ作品を好きな理由が
たっぷり詰まっている。本当に心地いい。
前日に2発射精して眠かったし、前の席のハゲがスクリーンを遮ったが、画面
に集中出来た。奇跡的だ。
いかにこの作品が優れているか分かってもらえるだろう。