最近「漂流教室」を廉価版で購入して読み終わった。内容が素晴らしい
のは言うまでも無いが、荒廃した未来に変わりつつある現代社会の描写
が21世紀の今日では意外とシャレにならないなと感じた。
そんなこんなで先日観た「トゥモロー・ワールド」。これが本当にシャレ
にならない。まったく希望が無い近未来SF。
同じく暗いSF「赤ちゃんよ永遠に」と似てる点は多いが(ラストの
手こぎボート等)そんなことはどうでもいい!
ドキュメントタッチのカメラワーク、アラがないCG等が完璧な本物感を
創り上げ、感受性の強い人は観終って自殺してしまうんじゃないかと思
えるほどの超絶望映画。
最近のSFらしい鑑賞意欲を全く感じさせないジャケ、セールスポイント
皆無の邦題と、好意的なレビューを読まなければ一生観なかっただろう。
しかし、これは配給会社の作戦だったのかもしれない。
こんな映画が間違ってヒットでもしようものなら自殺大国ニッポンの
数字に拍車がかかってしまうのでは?
もうデストピア映画は娯楽として楽しめない未来が来てしまった。
今後、現実逃避のファンタジーが増えると思う。
それにしても「トゥモロー・」劇中に散りばめられた20世紀音楽が
終末感を盛り上げていた。もうやって来ない過去の遺物。
特に「クリムゾンキングの宮殿」が美しすぎる程の絶望を感じさせた。
しかしこれだけオススメしない映画も初めてだ。警告として記した。


